B型肝炎ワクチンについて
予防するVPD・・・B型肝炎
B型肝炎を予防するということは、将来肝臓がんを予防することにもつながります。
B型肝炎ワクチンは2010年10月から定期接種になりました。
標準的な接種期間は生後2か月なった時から27日以上間隔で2回、1回目から139日以上あけて3回目を接種し、9か月までとなっています。
接種時期と接種回数
母親が妊娠中に検査を行ってB型肝炎キャリアであることが分かった場合は、母子感染予防として健康保険で接種できます。
母親がキャリアでない場合は、定期接種で生後すぐから接種可能です。
生後2か月からヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンなどとの同時接種がおすすめです。4週間隔で2回、その後20~24週経ってから1回の合計3回接種。
おすすめの受け方
B型肝炎は母子感染(垂直感染)や輸血だけでなく、知らない間にかかることも多いVPDなので、WHO(世界保健機構)では、世界中の子どもたちに対して生れたらすぐにこのワクチンを国の定期接種として接種するよう指示し、ほとんどの国で定期接種になっています。
3歳未満で感染すると慢性化しやすくなりますので、できるだけ早く接種すれば将来の肝臓がんを予防できます。
ワクチンは生後すぐから受けられますが、通常は生後2か月から接種を始めるのがおすすめです。十分な免疫を獲得するには2回目まででは不十分で、3回目の接種が大事です。
また、ワクチンの効果は10~20年前後とされていますので10~15歳頃に追加接種をすることが望まれています。
女児は11歳頃に、HPVワクチンとの同時接種もすすめられます。
スケジュールを立てるときのポイント
生後2か月で受けるヒブ・小児用肺炎球菌・ロタワクチンとの同時接種ができます。
B型肝炎はワクチンで予防できる病気ですので、お子さんの年齢にかかわらず、ワクチン接種がまだの方はできるだけ早く受けて下さい。